皆さん初めまして。
オランダの大学でアグリビジネスを勉強している森田と申します。
このブログ「オランダ農業とつながる」に最近出会い、ミズキさん、佐藤さん(ライターインターン生)とお話しする機会をいただき、今回から記事の寄稿までさせていただくことになりました。
留学生の目線から、皆さんがワクワクするような情報を届けられるよう頑張ります!
よろしくお願いします。
今日は簡単に自己紹介をさせて頂きます。
さくっと概要を知りたい方はこちらへ
私は何者なのか…バックグラウンド編
生まれは東京、育ちは埼玉です。
2018年春に公立高校の理数科を卒業後、
2018年秋からオランダのVHL(Van Hall Larenstein)応用科学大学でアグリビジネスと経営管理学科(Agribusiness and Business Administration)という4年間の学士課程を取っています。
アムステルダムから電車で東へ1時間ほど、
佐藤さんのHAS応用科学大学より規模は小さいですが、大学の方針は似ていて、農業と食産業に特化したビジネススクールです。
私は、高校3年生の夏、周りのみんなが受験勉強に励む中、岐阜県のトマト農家で2週間ほど住み込みバイトをしたり、
高校卒業後の半年間、近所のトマト農家と、「農がよろこぶ、脳がよろこぶ」をコンセプトにした古民家カフェでバイトの掛け持ちをしたりしていました。
バイトしていたトマト農家(著者撮影)
私は何者なのか…色々な理由編
ここまで読んでいただいた方の中には、
なぜ農業?なぜ留学?なぜオランダ?と様々な疑問を持った方もいるでしょう。
自分でも忘れてしまった理由もありますが、一つずつ説明します。
まず、なぜ農業か。
同居していた父方の祖父母と、近くに住んでいる母方の祖父母も、親戚や近所に配れる程度の規模で田んぼと畑を営んでいます。
しかし、高校が理数科ということから察して頂けるように高校入学前は理科に興味はあったものの、農学部を選ぶほど農業に興味はありませんでした。
入学したて、興味津々やる気満々で何にでも手を出したい時期、県主催の高校生向けの農業プログラムの募集が学校でありました。
この計5日間のプログラムに参加し、第一回にもらったナスの苗を、祖母から借りた元田んぼの土地に定植し、その秋には種を採りました。
種を採ったからには翌年も、そしてその次も、と
命を継ぐ営みに引き込まれ農業への興味も深まっていきました。
自分で採種したナスの種(著者撮影)
さらに、高校の英語部での主な活動、アカデミックディベートでは、私が高2の年の地方大会、全国大会の論題が社会保障に関するものでした。
貧困やフードデザート、子ども食堂などについて学ぶ中、
農業が担う地域づくりの役割に興味を持ちました。
その翌年の論題は日本の移民政策。
農林水産業での人手不足問題や外国人労働者の人権問題について学び、
ますます日本の農業に貢献したいと思いました。
様々な点がつながって、農業を学ぶ今に至っています。
次に、なぜ留学して農業を学ぶのか。
そんなに日本の農業に貢献したいなら、なぜ日本の農業大学で学ばないの?
という声もあるかと思います。
それはそうなのですが...
- 日本を飛び出して、外から日本の農業を見てみたい
- 海外の方が自分にとって挑戦になる(日本という慣れた環境に甘えたくない)
- 日本にはない考え方や技術を学びたい
という気持ちがありました。
父の仕事の関係で、日本の学年歴で言う小6の夏から中3の夏までアメリカに住む機会に恵まれたこともあり、
留学することへの抵抗は低かったです。むしろ、英語で学びたいと思っていました。
ということで、高校卒業後に直接、留学することを決めてしまったのです。
最後に、なぜオランダで農業を学ぶのか。
アメリカ、フランスなど、他にも農業が盛んな国はありますが、
広大な土地一面に広がる小麦、大きなコンバインやヘリコプターで肥料農薬を撒いたり収穫したりしているイメージが強く、
日本に応用するにも個人的にもしっくりきませんでした。
一方オランダでは、持続可能性に重点を置き、
技術をフル活用した農業、そしてケアファームなどが盛んなイメージです。
もちろんオランダ農業の全てを日本に取り入れられるわけではありませんが、
持続可能性への取り組みや、地域密着型・都市農業など、個人的に興味があることを学べると思ったので、オランダを選びました。
私は何者なのか…これからの計画編
農業従事者の高齢化、人手不足、食料自給率の低迷、相対的貧困、
世界の食糧不足と食料廃棄、食と健康と医療費など、
学べば学ぶほど、農業に関する問題が見えてきます。
小中学校との連携、子ども食堂、自然栽培の指導、食料廃棄物の加工など、
こちらも学べば学ぶほどやりたいことが増えるばかりです。
大学卒業後、帰国した自分に何ができるのか、何をするのかは模索中です。
しかし、いつでも根本にあるのは、
農家も消費者も地域も地球もハッピーになれる農業と食を実現するために、お百姓さんになりたい
という思いです。
まとめ
オランダ留学直前に、地元の情報誌に取り上げて頂き、私の考えも綺麗にまとめて頂いたので 興味のある方はぜひご覧ください。
ここまで読んできただきありがとうございます。
私について少し知って頂けたら光栄ですし、質問があれば気軽にどうぞ。
次回以降は、農業に関する情報を発信していきますのでよろしくお願いします。
(著者撮影)
人も、カエルさんも、皆ハッピーになれる世界を目指して。