貿易に力を入れているオランダ。
特に、農畜産物の輸出額では、アメリカに次ぐ世界第2位の輸出額を誇ります!
(詳しくはこちらの記事にて)
今回は、そのオランダの農畜産物の「輸出」について、より詳しく掘り下げてみました!
さくっと概要を知りたい方はこちらへ
オランダの農畜産物の輸出の基本データ
まずはオランダ政府のWebサイトより、オランダ農畜産物「輸出」の全体図を見てみましょう!
【出典:Government of the Netherlands】
ここには、オランダの2014年の「農畜産物の輸出」に関するデータがまとめられてます。
特徴的な数字を下記にあげていきます!
オランダは世界第2位の農畜産物輸出国(2014年)
前述の通りですが、オランダはアメリカに次いで世界2位の農畜産物輸出額を誇っています!
これは本当にスゴイことだと思います!だって、世界ですよ!世界で上から2番目ですよ!!
例えば中国なんかよりも上なんですよ。
オランダは人口たったの約1,700万人なのに!!
農畜産物の輸出総額は807億ユーロ(2014年)
ドルベースでの世界ランキングや、日本との比較は前ブログを参照ください。
77%の農作物がEU諸国に輸出(2014年)
オランダが貿易に強い理由の1つがここです。
EU諸国に大陸続きなので輸送が容易ですし、EU同士だと関税がない等色々と貿易がしやすい条件が整っていますね。
オランダの農畜産物輸出額の上位5位カテゴリー(2014年)
順位 | カテゴリー | 輸出額 | 世界での順位 |
---|---|---|---|
1位 | 花き | 81億ユーロ | 世界1位 |
2位 | 肉類 | 80億ユーロ | 世界4位 |
3位 | 乳製品 | 77億ユーロ | 世界3位 |
4位 | 野菜 | 61億ユーロ | 世界1位 |
5位 | 食用油 | 49億ユーロ | 世界4位 |
オランダの「花き」の輸出額の割合は大きいですね!
なんとなんと、オランダは「花き」の輸出額で世界1位でした!
「肉製品」はアメリカ、ブラジル、ドイツに次いで世界4位の輸出額のようです!
4位でもスゴイ!!
「乳製品」はドイツとニュージーランドについて輸出額世界3位のようです!
さすがチーズづくりが盛んなオランダですね!!
※「肉製品」と「乳製品(酪農)」についてより詳しく知りたい方は前のブログを参考にしてください。
「野菜」の輸出額も世界1位でした!!「花き」とともに輸出額で世界1位です!!
オランダ、輸出に強すぎませんか!?
この仕組みはじっくり詳しく調べていきたいです!
オランダ農畜産物の輸出相手国トップ5(2015年)
【出典:Government of the Netherlands】
これは、2015年のオランダの農畜産物の輸出相手国トップ5(金額ベース)です。
みてみると、やはりEUの主な国に多くの農畜産物を輸出してるのが分かります。
オランダが最も農畜産物を輸出をしているのは、地理的にも近い大国のドイツですね。
次に隣国ベルギーとなっています。
また、イギリス・フランス・イタリアと、ヨーロッパの主要国に多くの農畜産物を輸出しているのが分かります。
オランダの「花き」の輸出について
次に、上記のオランダの農畜産物輸出額にて最も輸出額の大きかった、「花き」についての詳細をリサーチしました。
【hollandtradeandinvest.com】によると、
・オランダは2015年の世界の「球根」輸出額の77%を占めており、その大部分は「チューリプ」。
・オランダは2015年に世界の「切花」と「球根」の輸出額合計の40%占める量を輸出した。
・毎年約1,800種類もの新しい種類の植物がヨーロッパの市場に入っており、その65%(約1,200種類)がオランダ産。
・オランダは「種」の輸出でも世界上位で、2014年は31億ユーロの輸出額。
オランダは「球根」の世界シェアは圧倒的ですね!約8割とは。。
世界で売っている「球根」はほとんどオランダ産ではないでしょうか。
そして、その大部分はチューリプ!はい、イメージ通りですね!w
また、毎年約1,800種類もの新種の植物がヨーロッパ市場に入って来ているのですね。
そして、その65%がオランダ産ということは、オランダは植物の開発も盛んなんですね。
品種開発や改良の分野でもオランダは競争力がありそうです!
「種」の輸出も同様に多いもの、この分野での技術やインフラがオランダは進んでいるんだと思います。
こういった種苗会社も、今後色々とリサーチしていきたいと思います!
世界の「花束」輸出額ランキング(2015年)
【出典:worldstopexports.com】
これは、2015年における世界の「花束」の輸出額ランキングです。
輸出国、輸出額、全体の割合が示されています。
オランダは「花束」の輸出額ランキングでも、圧倒的な1位でした!!
なんと、「花束」で世界の4割のシェアを誇っています!
スバラシイです!!
2位がコロンビアで世界シェア約16%、3位がエクアドルで約10%でした。
オランダの「野菜」と「フルーツ」の輸出について
次に、個人的にもとっても気になる、オランダの「野菜」と「フルーツ」の輸出について、詳しく調べました。
オランダの「野菜」と「フルーツ」の輸出入の規模&取引国数(2014年)
【出典:groentenfruithuis.nl】
これは、2014年におけるオランダの「野菜」と「フルーツ」の輸出額&輸出国数と、
輸入額&輸入国数を示しています。
オランダは2014年には、107ヶ国から4.6億ユーロ分の野菜とフルーツを「輸入」し、
150ヶ国に向けて7.1億ユーロ分の野菜とフルーツを「輸出」しています。
また同サイトよれば、オランダは輸入したフルーツの70%と野菜の80%を再輸出しているようです。
それだけ加工業や中継貿易が得意なんですね。
安く仕入れて、付加価値をつけて、高く売る!オランダは商売上手な国ですね!!
また、オランダで生産された野菜とフルーツ全体の約4分の3が輸出されているそうです。
それだけ輸出に力を入れていて、輸出が強いんんだと思います!
また、これはオランダが高い生産性を追求した結果だとも思います。
小さい国なので、単純な規模では他国に敵わないはずなので、スゴイです!
オランダの「野菜」と「フルーツ」の輸出相手国ランキング(2013年)
【出典:groentenfruithuis.nl】
このグラフは2013年のオランダの野菜とフルーツの輸出相手国ランキングトップ10です。
前述の輸出国ランキングは「農作物」全体でしたが、これは「野菜」と「フルーツ」のみのランキングです。
みてみると、オランダの野菜とフルーツはドイツに最も輸出していることが分かります。
2位のイギリスの約3倍の量を輸入しているのが分かりますね!
ドイツは以前の記事(リンク)で調べたところ、ヨーロッパでの野菜生産量でも自国での生産が少なかったので、食料は輸入に頼っているのでしょう。
ドイツは周知のとおり車や機械などの製造業がメインですもんね。
ランキングに入っているの大部分がヨーロッパ諸国ですが、
3位にロシアが入っているのも注目ですね。
オランダが輸出額で世界1位になった「野菜」と「フルーツ」(2013年)
【出典:groentenfruithuis.nl】
これは2013年にオランダが輸出額が「世界1位」になった野菜とフルーツの品目です!
なんと、オランダは2013年に10種類もの野菜とフルーツで輸出額世界1位になってます!!!
これ、凄すぎませんか!?
「トマト」と「パプリカ&ピーマン」は、日本でもよくオランダの名前がでるくらい有名ですが、輸出額でも1位だったんですね!
ヨーロッパの中でも生産量の多い「玉ねぎ」も輸出額でも1位です。
「ネギ」、「チコリー」、「ビーツ」などの野菜も輸出額1位です!
これはマイナーな野菜で勝負している印象もありますが、どうなんでしょうか。
また、以前調べた感じだとオランダはあまりフルーツ(りんご・桃・柑橘類で比較)生産に
力を入れていない印象だったのですが、「梨」・「グレープフルーツ」・「ベリー類」でも輸出額世界1位ですね!!
これは、もしかしら安く輸入して、持ち前の輸出の強さで上手くマーケティングして輸出しているのでは?とも思いました。
ここも気になるので、今後リサーチしていきたいとお思います!
また、【groentenfruithuis.nl】によると、
2014年はオランダの野菜とフルーツの輸出量が31.5億kg(315万トン)と過去最高の輸出量を記録したようです!
オランダの野菜とフルーツの輸出量は年々増加していることが分かりますね!!
以上、今回はオランダの農畜産物の輸出についてまとめました。
以前オランダの農畜産物の「生産量」をリサーチした際(前ブログ)には、
「ジャガイモ」「玉ねぎ」「花き」以外はヨーロッパでの
生産量がそこまで目立っている印象はなかったのですが、
「輸出額」で見ると、やはりオランダは本当にスゴイですね!
農畜産物全体でも2位ですし、各カテゴリーや品種でみても、その実績からオランダの輸出の強さが分かります。
オランダは小さい国なのですが、その生産性の高さと、輸出の強さは圧倒的ですね!!
輸出の強さは立地の他にも理由があるのとおもうので、今後もリサーチしていきたいです。
ご覧頂きありがとうございました^^
PS:今日のデキゴト
先週も訪れた、アンティークマーケットに再度行ってきました。
今回はアンティークショップはあまりなく、旅行や演劇などのエンターテイメント系の
売り込みをしているお店が沢山ありました。
週によって色々と出店のテーマがあるんですね。面白かったです!
また、今回はステージがあり、色々なパフォーマンスが見れました。
なんと、そこに日本の有名な太鼓パフォーマンス集団のYAMATOが作った、YAMATO Taiko SchoolというYAMATOのメンバーが太鼓を教えているクラスによる太鼓パフォーマンスが観れました!!
YAMATOのメンバーの日本人も2名おり、おそらく彼らが現地で太鼓を教えているのでしょう。
オランダ人の演奏もとても上手でした。
なにより、みんな楽しそうに太鼓を叩いている姿がよかったですし、
日本人として、日本文化を広めているYAMATAのメンバーと、
太鼓を楽しんでいるオランダ人をとても誇らしく思いました^^
YAMATA Taiko Schoolは3年前に始まったようでして、アムステルダム・ロッテルダム・ユトレヒト・ハーグの4箇所で太鼓を教えているみたいです!
ぼくも大学生時代に太鼓サークルに入っていたので(その時はマレーシアの太鼓)、
こっちでの友達作りも含めて参加してみようかと思っています^^
ではでは、オランダよりミズキでした!