前回はオランダは農作物の生産規模と種類をまとめましたが、今回は畜産(酪農)について調べてみました!
(参考:オランダ農業って、どのくらいの生産規模なの?)
オランダといえば、「風車」「チューリップ」そして「チーズ」といったイメージの方も多いと思います。
ぼくも近所の大きい公園や野原で、牛や馬を毎日のように見ますw
(近所の大きい公園にいる牛です。人懐っこくてすぐに寄ってきますw。モー)
また、オランダの「ゴーダ」という町で生まれた「ゴーダチーズ」も有名ですね。
今回は畜産業の全体像を把握するため、
オランダ畜産業の規模(生産量など)について詳しく調べていました!
それではいってみましょ~♪
なお、「畜産」と「酪農」の違いについて知りたい方は、こちらのサイトが分かりやすかったです。(ぼくも詳しく知りませんでした^^;)
さくっと概要を知りたい方はこちらへ
オランダにおける畜産の生産者割合【2010年】
まずは、オランダの農畜産業における各生産者(企業)の割合を見てみましょう!
【出典:eurostat】
これは、2010年におけるオランダの農畜産業における生産者(企業)の割合を示しています。
オランダで1番多く生産者がいるのは「酪農」で24.2%でした!(グラフ緑色)
農畜産業に関わる約5人に1人(または企業)が「酪農」に携わっていることが分かります。
どれだけオランダで「酪農」が盛んかが分かりますね!
その他の畜産業では、「羊・ヤギ・その他の放牧家畜」の生産者が16%、
「牛の繁殖・肥育」が11.6%、「養豚」が6.2%との結果でした。
オランダ畜産の生産量【2013年】※日本との比較
では、オランダの畜産がどれくらいの生産量かを見てみましょう。
種類 | オランダ | 日本 |
---|---|---|
牛肉 | 37万トン | 51万トン |
豚肉 | 128万トン | 131万トン |
鶏肉 | 92万トン | 145万トン |
生乳(牛) | 1,221万トン | 751万トン |
【出典:農林水産省】
これは、オランダの畜産の種類ごとの2013年の生産量です。
分かりやすいように日本と比較しています。
オランダは生乳(せいにゅう)の生産量が1,221万トンで、とっても多いです!!
日本の約1.6倍の量となっています!
オランダは日本人口の約13%ほどしかいないので、この生産量の多さはイメージしやすいかと思います。
もちろん、食文化(大量のチーズを食べるなど)が違うので、一概には言えないですが。
でも、日本人も学校給食をふくめて牛乳はよく飲んでいますよね。
前述のとおり酪農生産者も多いですし、オランダの畜産業界は「生乳」を筆頭に「酪農」に集中していることが分かります!
また、豚の生産量も比較的多いですね。日本の生産量と近いです。
ヨーロッパにおけるオランダの「生乳」生産量の割合【2013】
では、そのオランダにおいては圧倒的に生産されている「生乳」は、
ヨーロッパで見るとどの程度の規模なのでしょうか?
【出典:European Commission】
これは、ヨーロッパ連合28国における2013年の「生乳」の生産量の割合です。
グラフの青い棒が牛の生乳になります。
オランダはオレンジ色で網掛けしている「NL」です。
オランダ(NL)のヨーロッパでの「生乳」の生産割合は8.0%と、全体で5位でした!
ヨーロッパでは、ドイツ(DE)が19.7%、フランス(FR)が15.9%でダントツの生産割合トップ2でした!
さすがは大国ドイツとフランスです!
オランダは、イギリス(UK)・ポーランド(PL)・イタリア(IT)とほぼ同様の生産割合(7~8%)で並んでいますね。
オランダの「生乳」生産量はヨーロッパにおいては、ドイツ・フランスに次いで、その他3ヶ国と並んで第3位を争うくらいの規模感だということが分かりました。
ただ、オランダは国と人口の規模で考えると、とても大きい規模だと思います!!
「生乳」生産量の世界ランキング【2013】
では、次に世界の「生乳」生産量と比較してみます!
【出典:dutchagrofood.com】
2013年の1人当りの「生乳」生産量の世界ランキングです。
このグラフは、国民1人当りの生産量(単位:kg)を表しているので、
その国における「生乳」生産量の規模感と集中度合いが分かります。
オランダはなんと、「生乳」の1人当り生産量が709kgで、世界5位でした!!!!
もう一度言います、世界5位です!!
ニュージーランドは1人当り4,613kgで圧倒的ですが。。w
2・3・4位はヨーロッパで、アイルランド(1168kg)・デンマーク(904kg)・ベラルーシ(718kg)でした。
アイルランド(IE)とベラルーシ(BE)は上記のヨーロッパでの割合ではオランダ(NL)より低かったんですが、1人当りの生産量ではオランダを越してます!
アイルランドとベラルーシも酪農が盛んですねーーー!!
以上、オランダの酪農(生乳)は、ヨーロッパの中でみても、
1人当りの生産量でみても、その生産量が多いことが分かりました。
オランダにおける「生乳」の加工製品の割合【2011年】
さて、オランダではその生産量が多い「生乳」を、どのような製品・商品に加工しているのでしょうか?
【出典:Productschap Zuivel】
これは、2011年にオランダで「生乳」が加工された製品の割合を示しています。
オランダでは「チーズ」が約56%で、圧倒的に「チーズ」が作られていることが分かります!
さすがオランダですね。
チーズを食べると背が伸びるというウワサを聞いたことがありますが、
だからオランダ人の平均身長は世界一なのでしょうかw
その次は「粉ミルク」で約14%、普通の「牛乳とその他のデイリー食品」で約9%ほどでした!普通の牛乳がこれだけの割合とは驚きました!
オランダの養豚について
さて、ここまでオランダの酪農(生乳)の生産規模がどれだけ大きいかを見てきましたが、
前述の生産量も比較的大きかった「豚肉」について、少しだけ調べてみました!
dutch-agri.jpによれば、
2011年の食肉用家畜のと畜頭数は豚1,400万頭、肉牛53万頭、子牛150万頭、羊70万頭となっています。
国民1人あたりの年間の食肉消費量は86.3kgで、このうち豚肉が41.8kgと約半分を占めています。
もっともオランダで生産される豚肉は、約7割がEUおよび世界各国に輸出されています。EU27カ国における豚肉輸出量の国別割合でオランダは13.8%(2010年・欧州委員会統計)を占め、第3位のシェアを誇っています。
オランダ人は肉の中で、「豚肉」を最も食べているようです!!
そういえばスーパーでも豚肉は安いです!それだけ生産されているということですね。
(ぼくも豚肉大好きなので嬉しい限りですw)
【出典:dutch-agri.jp】
これは2011年における世界の豚肉輸出量の割合です。
オランダは9.4%で豚肉の輸出で世界第3位の輸出量を誇っています!!
やはりオランダは輸出に強いですね!!
そして、オランダは世界○位のランキングで、結構な確率で上位が多い気がする!!w
以上、今日はオランダの畜産について調べました。
特徴的なものは酪農(生乳)だったので、今回は特に酪農についてフォーカスしました。
生乳がこれだけ作られているとは想像以上でした!そしてチーズの割合もw
そして、オランダの豚肉の消費と輸出もすごかったです!
またまた長文になってしまいました^^;
最後までご覧頂き、ありがとうございました!
PS:今日のデキゴト
本ブログのプロフィール写真を、自分自身が写っているものに変更しました!!!
ずーとオランダらしい写真が撮りたいと思っていて。
悩んだ結果、ハーリング(ニシンの塩漬け)をオランダ流に食べる写真の構成にしました!
そして、昨日は晴天♪
ハーリング屋さんも発見し、最高のハーリング写真撮影日よりでした♪♪
あいつが現れるまでは。。
なんと、、、、撮影中に大好きなハーリングを、、あいつにやられました。。。
めちゃくちゃビックリしました。。
そして、2ユーロのハーリングが強盗に合いました。。
大好物なので、悲しかったです。。。
でも!!!めちゃくちゃオイシイ写真がとれましたw
詳しくはプロフィール写真をごらんあれ!
ではでは、オランダよりミズキでしたー^^
コメント
こんにちは、生乳生産量割合のグラフのDEは、デンマークではなくドイツだと思います
参考↓
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ee783931(v=cs.10).aspx
http://lin.alic.go.jp/alic/month/domefore/2011/dec/wrepo02.htm
牛さんさん、こんにちは。この度はご指摘頂きありがとうございます!大事な指標でミスをしておりました汗。修正させて頂きました。参考情報まで、本当にありがとうございます!今後ともどうぞよろしくお願いします。
[…] ちょうどぼくも1つ前のブログでオランダの酪農について調べたばかりでしたし、 ナイスなタイミングでしたw […]